2009年10月27日火曜日

旧古河邸庭園

「秋のバラフェスティバル」がおこなわれている旧古河庭園に行きました。
財団法人大谷美術館が管理を行っているこの洋館も 旧岩崎邸庭園と同じジョサイア・コンドルの設計です。
戦前の日本の5大財閥の一つと言われている古河財閥3代目当主古河虎之助の邸宅で、戦後、進駐軍に接収されたあと、権利がだれの物かはっきりしない時期が30年ほどあり、無人の状態でほっておかれたこともあったそうで、館内にはその当時の写真があるのですが、外壁にツタがびっしりとおおいかぶさっていて、近隣住民からは「お化け屋敷」とあだ名がついていたそうです。


当時の様式として 旧岩崎邸や旧前田公爵邸などの洋館と和館とをわける作りが一般的ですが、この建物は2階に入口は洋式のドアですが開けると和室の部屋が設けられている珍し設計です。
1917年に竣工したのですが、1920年(大正9年)にコンドルは東京で亡くなられたので、これが最後の設計になりました。
ジョサイア・コンドルの集大成的作品として研究価値の高い建物だそうです。

洋館の周囲はコンドルが設計した西洋庭園が広がり様々な品種のバラが咲きざかっています。


向って左上が夫婦の寝室で一番このバラの庭園を見渡せる洋室なのですが子供部屋は意外と質素な和室です。
しかし、この角度から見るとゲームソフト「弟切草」の洋館にそっくりです。

バニラパヒューム 作出年1999 作出国アメリカ


ローラ 作出年1981 作出国フランス 品種名は元在仏コロンビア大使夫人の名前 です。


桃香 作出年2003 作出国日本 


インカ 作出年1992 作出国ドイツ

プリンセスミチコ 作出年1966 作出国イギリス 品種名は美智子皇后陛下に捧げたことによるからです。

マダムサチ 作出年1984 作出国フランス 品種名は鈴木善幸元首相夫人の名前です。


プリンセスオブウェールズ 作出年1997 作出国イギリス 品種名は故ダイアナ元妃の英国肺病基金の活動に対し、英国女王が名づけることを許可したからです。


リオサンバ 作出年1993 作出国アメリカ 開花につれ花色が変化するそうです。


初恋 作出年1994 作出国日本



Hatsukoi ハイブリッド・ティ(HT)系、剣弁高芯咲きの中香, 別名:ケイハピプ


ミスターリンカーン 作出年1964 作出国アメリカ


メリナ 作出年1973 作出国ドイツ


ピース 作出年1945 作出国フランス 品種名は第二次世界大戦の終戦の年に平和を祈願して名づけられました。


朝雲 作出年1973 作出国日本


リオサンバ 作出年1993 作出国アメリカ


ヘルムットシュミット 作出年1979 作出国ドイツ 品種名は作出当時の西ドイツ首相の名前です。


丹頂 作出年1986 作出国日本 品種名は白い花弁の先に紅がさす姿が鶴の丹頂を思わせるからついたそうです。

ソニア 作出年1972 作出国フランス 作出者の娘に捧げられたバラです


ブルーライト 作出年1995 作出国日本 芳香は、「香りの大賞」を受賞しました。




コンラッドヘンケル 作出年1983 作出国ドイツ


この日は洋館臨時見学会を行っていて通常は往復はがきをだして事前の申し込みをしないと館内を見学できないとのことなので、この日を狙って行きました。が、写真を見てお分かりかと思いますが、あいにく雨が降っていました。

ですが、私が参加した第一回の見学会は空きが9名しかなく、晴れていたら間違いなく定員をわっていたと学芸員の方が言っていたので良かったと考えます。

一階には素敵な喫茶室があり平日は1時から4時まで、土日は11時から洋館内に一般で予約しなくても中に入ることができますが、飲み物は紅茶2種類とUCCのホテルなどに卸すインスタントのコーヒー、オレンジジュース、グレープフルーツジュースのみでケーキなども市販ものだったりしますので、もし利用しようと考える方はあくまで館内の雰囲気を楽しむためのものと割り切った方がよいかと思います。
それでも有り余るほどの優雅なひと時を味わえる館内です。
ちなみに紅茶の値段は630円です。
また、結婚式や披露宴などが行われていると喫茶はお休みになるので電話で確認を取ることをお勧めします。
東京ドームの0.7倍もの広さの庭園内には広大な日本庭園もあります。
入園料は150円です。
秋のバラフェスティバルは11月1日(日)までですが、バラは11月下旬まで咲いているそうです。

2009年10月21日水曜日

子どもの図書館

国立近代美術館フイルムセンターに行ってみたかったので行きました。
日本で唯一の国立映画機関であり、国立近代美術館の映画部門として開設されたそうです。
現在、開催していた展示、上映は生誕百年 映画女優 田中絹代なるもので、私は全く、田中絹代さんという女優を存じ上げていないのですが、出演映画が世界三大映画祭の全てで受賞していて、三冠を達成していたり、日本で二人目の女性映画監督だそうなので、すごい方見たいで、この日上映していた。南風という作品を観てみました。

2階の大ホールは座席数310もあるそうです。
映画の感想は一言で言えば、最悪でした。
話を作るためだけに10分おきにあらたな不幸を主人公に積み重ねているだけの物凄い幼稚な作りで、家なき子や高校教師の私の大嫌いな野島伸司脚本みたいで上映中ずーと嫌な気分でした。
ブルース・ウィリスが前に日本に来日した時のインタビューで、物凄い共感が持てたコメントがあって、何かの映画祭でブルースがドキュメンタリーじたての何の救いもないダークな映像を見せられて、映画館の中で怒ってキレたことがあるそうで、「そんなもの見たいならテレビのニュースでいくらでもやっているだろう、せめて映画のなかぐらい虚構でも夢を見させて楽しませるためのものが映画なんだ!」
本当にそのとおりだと思って、「よく言ったウィリス」とその日からちょっと彼のファンになりました。
こちらのサイトではべた褒めなのですが、私は出ている役者も笠智衆さんしか分からない位の映画知識レベルでおこがましいですが、この主人公にしても周りの役者にしろあんまり演技うまくないんじゃないかと本気で見ていて思っていました。撮影機材が性能が低いのは勿論当然ですが、撮影技術、技法が素人目にしても分かる位低かったりして、私も洋服とかドラマとか昔の方が良かったと思う回顧主義中年ですが、この映画に関しては戦前で映像の規制とかあるのでしょうが、オチとか含め、とてもチープでお粗末な作品でした。


お店の入口になんか魅かれて一度行ってみたいと思っていたitonowa イトノワにいきました。


上野・谷中界隈を散策するさいランチなどでご利用するのにとても良いと思います。

で、今回イトノワに行こうと思ってgoogleマップで調べていたら浅草の方に「子どもの図書館」なる文字があらわれたので、気になってググって見ても出ないので 、浅草をつけてみたら、検索トップに おなじように偶然、地図で見つけて不思議がっている人がいました。 ですがまだ、答えが出ていないようなので、


実際に浅草に行って確認してみることにしました。

向かう途中、プロマイドで有名なマルベル堂がありました。

見つけました。

浅草寺幼稚園に隣接した建物にこども図書館がありました。

会員制の図書館ですが、けして子供だけのサンクチュアリという訳ではなく、貸出しが出来ないだけで、観覧は誰でもできて(大人の本もあるそうです)ここの幼稚園の子供しか会員になれないということでもなく、子供なら台東区民とかじゃなくてもだれでも会員になれるとのことです。
ここが図書館になる前は塾だったのだそうです。
あと最近驚いたことがあって
検索で、


「なんたって」だけでググると一ページ目の一番上にこのブログが出ます。


キョンキョン様より上に表示されてて嬉しいです。

2009年10月13日火曜日

ブログ3年目を迎えました

ブログを初めて丸2年たちました。アメカジ、洋服が大好きで、デニムジャンキーやきよカジの部屋などのアメカジサイトをむしゃぶりつくすかの如く見まくっていている内に自分でもやってみたくなり始めたのがこのブログです。

Bloggerを選んだのは、最初にデジカメで撮ったレッドウイングの写真が画像が大きすぎて他のブログでは載せることができなくて、撮り直すのも面倒なのでその時、唯一載せることができた(今は知りません)このブロガーでアメカジブログを始めました。

2007年10月の半ばから始めたのにその月の投稿が44個だったり、34年間の積もり積もった思いのたけっぷりが今見返すと凄いです。(酷いです。)ただ、その年に洋服に関することでは書きたいことは書ききった感があり、よく年2008年は8か月間、無投稿の時期があったりしました。


今のこのブログの方向性を大きく決めたのが2008年9月に書いたポップチューン トーキョー閉店で、初めてまともなコメントが付いたりしてとても嬉しくて、素直に自分の行きたい場所、見たい場所の写真を撮ってブログに載せるという行為が自分にはあってるみたいで今年に入ってからは必ず週一で更新出来てたりします。



今の時点で今年いった場所で一番良かったところ、印象にあるのは一月に行った国際子ども図書館です。  






2009年10月6日火曜日

チェコ共和国大使館

プラハの地図をくれるとのことで広尾にあるチェコ大使館に行きました。
大使館内にチェコ文化の紹介や、観光などを案内するチェコセンター東京があり、様々な企画イベントが行われていて、2009年8月13日から10月9日 までチェコ映画ポスターの黄金時代 巨匠ミラン・グリガル展が地下一階でやっていたので見てみました。

チェコセンター入口です。

以下は、『チェコアーティスティック人情』紹介で書籍「チェコの映画ポスター」の抜粋されていたところの抜粋(コピペ)です。


『社会主義体制時代のチェコでは、商品の宣伝広告を目的とした商業ポスターは存在しませんでした。よって映画、演劇、音楽のための文化的なテーマを扱ったポスターが主流になり、音楽や映画といった文化的土壌の豊かな国チェコでは、ポスターという分野の環境を育て、世界の中でも独自の地位を築いてきたのです。1950年代末、買い上げられた海外の映画にはそれぞれチェコ国内用に独自のポスターが製作されました。海外のプロダクションは、当時まだチェコスロヴァキア国内での映画配給に対する宣伝方法について著作権を行使していなかったのです。1950年代から1970年代にかけて、チェコの映画ポスターは黄金期を迎えます。チェコの映画ポスターは、私たちが日常見慣れている映画ポスターとはやや趣が違います。登場人物のポートレート、映画の1シーンを取り出したスチール写真に、タイトルなどの文字を配した定型的な表現ではなく、監督名とどこの国の映画かなどの必要最低限の情報が掲示されているだけで、あくまでも内容をイメージ化したビジュアル表現が主体になっているのです。作家は、映画を解釈し、映像言語を新たな視覚メッセージ、視覚表現として掲示することによって、映画の特徴や雰囲気を伝えようとしました。そういった絵画的な表現によるアートポスターの形式こそが、チェコのポスターの際立った特徴といえるのでしょう。作家にとってポスター製作は、自己の表現を競う格好の場になり、それぞれがコラージュやモンタージュといった独自の技法を用いて、独特の表現世界を作り出していったのです。1989年社会主義体制が崩壊したのを機に国情も変わり、現在は残念ながらかつてのような映画ポスターはほとんど無くなってしましました。』


だそうで、この国ならではの、この時代、独特の表現方法が確立されていたことがこの展示を見ると合点がいきます。


「魂のジュリエッタ」1964年に公開されたフェデリコ・フェリーニ初カラー作品 の日本でのDVDパケージです。


そしてこれが本国、イタリアでのこの映画の定番ポスターがこちらです。



これは映画のサウンドトラックCD (2001/8/21) のジャケ写です。



ミラン・グリガルが1969年に制作した「魂のジュリエッタ」の映画ポスターがこれです。


ライムライトの日本で1973年にリバイバル上映された時のポスターがこれです。


で、たぶんこれが1953年に日本で公開された時のポスターだと思います。

で、これがイギリスかアメリカでのポスターで


ミラン・グリガルが1973年に作ったライムライトの映画ポスターがこれです。

これがもらった地図です。

チェコ大使館すぐ近くにある案内板を見るとスロヴァキアの文字がうっすらと黒く塗りつぶされていました。1992年以前に作られたものだと分かります。