2012年6月7日木曜日

ポーランド旅行 24 ショパンの生家

ピアノを愛する人にとって聖地であろう

ショパン生誕の地を訪ねました。

ジェラゾヴァ・ヴォラ(Zelazowa Wola)村は

このショパン記念館以外周りにはほんとうに何もないような、


のんびりと静かな

まさに東欧の片田舎

てとこにあるのですが、
















なのに、

こんな牧歌的な雰囲気ただようこの場所に不釣合いな近代的建築に最初驚かされました。


なんでも2010年はショパン誕生200周年だったので、
それに向けて長いこと閉鎖して大改装したのだそうです。

お土産屋さんには
たくさんのショパン関連グッズ置いてました。

庭を通って生家に向かいました。



ショパンの生家(Dom Urodzenia Chopina)

バースプレイス近づいてきました。


現在ではワルシャワにあるポーランド国立ショパン博物館の分館になってます。















1810年3月1日フレデリック・フランソワ・ショパンはワルシャワから50キロほど離れた
ここジェラゾヴァ・ヴォラ村で生を享けます。


(ショパン生まれた年はちゃんとはっきりしていないそうで1810年2月22日や、
1809年3月1日という説もあるそうです。)


ショパンの生家は元は、両親が住み込んでいたウォンチニスキ伯爵家の別棟(マナーハウス)でした。

そしてここも第二次世界大戦で被害を受け一部破壊されたのを



戦後修復したそうです。




ナチスドイツの戦火はこんなのどかな田舎にまで及んでいたのですね。







ショパンの父親 ニコラはフランス人で

16歳の時にポーランドに渡り、

ポーランドの由緒正しい名門貴族ウォンチニスキ伯爵家の子供たちの家庭教師(フランス語の教師)として住み込みます。





ショパンの 母ユスティナは

スカルベク伯爵の遠い親戚で、伯爵夫人のお手伝いをしていて

 それで二人めぐり逢い結婚したそうです。

ユスティナはピアノを弾けたので、ショパンは母の演奏するポーランド民謡などを聴いて育ったのだそうです。

フレデリクが生後4ヶ月の時に、ショパン一家は ワルシャワに お引越しますが、

夏になるとたびたびこの家を訪れていたそうです。


現在では博物館として、ショパンが生まれた部屋や、ショパンの出生証明書と洗礼証明書、
両親の婚姻届の複写などが公開されているほか、

ショパンがはじめて書いた楽譜の複製、
両親のために書いたお祝いのカードなどが展示してあります。

残念ながら置いてある家具やピアノなどは当時のものではありません。


これなんでしょうか




ここがショパンが生まれたお部屋ですって、



たぶんこれが初めて書いた楽譜の複製?で



これは手紙みたいですよね。



毎年5~9月の毎週日曜日、ショパンリサイタルが行われています。

この扉が開いて


生家の裏の前のベンチに人々は座り、

あのショパンの生まれた部屋にあった黒いグランドピアノで、
ピアニストの方々がショパンの曲を弾き、


その音色はマイクを 通して庭園中に響き渡るのだそうです。








ポーランドのバラの季節の夏になると、

このあたり一面に白くて美しいバラが咲き乱れるそうです。


そのバラの名は「フレデリック・ショパン」







1969年、ユゼフ・ゴスワフスキ作のショパンの銅像がありました。

ポーランドの人は皆 「このショパンの手は大きすぎる」 と言っているそうです。


1万㎡もあると言われている敷地には、


世界各国から贈られた約1万本を超える植物が植えられ


 緑豊かな公園になっています・・・。






まあ、



この時は



訪れた季節が冬なので仕方ないのですね。





日本ショパン協会からは桜の木が送られました。

庭園内の個所には様々な名前がついていて、

 このあたりはマズルカ(ポーランドの民族舞踊)と名前がついてます。


この川では釣りもできて

夏にはカエルがいっぱいあらわれるそうです。




水の綺麗な証拠ですね。







オベリスク風ショパンの碑

なんでもこれが最初に建てられたショパンのモニュメントだそうです。

39歳の時に持病の肺結核で亡くなったとされるショパンですが、

有名な作曲家の人は多く早死にですよね

シューベルト31歳、モーツァルト35歳、メンデルスゾーン38歳

音楽家、ミュージシャンが短命なのは

才能がある人の宿命なのでしょうか?
































シド・ヴィシャス、満21歳没






尾崎豊、満26歳没









ジム・モリソン、満27歳没









ジミ・ヘンドリックス、満27歳没









ジャニス・ジョップリン、満27歳没









カート・コバーン、満27歳没









カレン・カーペンター満32歳没









本田 美奈子、満38歳没









ジョン・レノン、満40歳没









坂井泉水、満40歳没










エルヴィス・プレスリー、満42歳没









フレディー・マーキュリー、満45歳没










ホイットニー・ヒューストン、満48歳没













マイケル・ジャクソン、満50歳没















美空ひばり、満52歳没



















岡田有希子、満18歳没







































あっ











そういえば、











私なんの才能のかけらもないのに




あひるの元ご主人さまに




「ゆーあびるさん50過ぎたら自殺しそう。」



て言われたこと思い出しました。










すいません、ちょっと脱線しました。



ショパンが他の著名な作曲家と大きく違っていて、

「ピアノの詩人」と称えられる大きな理由は

彼の全作品のほとんどがピアノ曲だからだそうで、

ベートーヴェンやモーツァルト、シューベルトなどはピアノ曲だけでなく、

交響曲や管弦楽曲なども数多く作曲しているのに対し、

終始ピアノだけにこだわり続け

それまでなかったピアノ音楽の新しい世界を切り開いた得難い音楽家、

だからこんなにもショパンが世界中から愛されているのですね。




今回の旅行でショパンの偉大さを痛感させられました。




私はこの旅での大きな喜び


これから生きていく上で


大きな糧(かて)となったのは


Chopinをチョピンではなくショパンとちゃんと読めるようになったことです。


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