2014年1月15日水曜日

永遠の0

1月13日夜、

109シネマズ木場に

「永遠の0」

観にいきました。

木場は

家の最寄り駅から9分で着くので

たいへん便利です。


場所はシアター5でした。

エグゼクティブシートがないので

G列の9番選んでみました。


シアター5は

スクリーンが右によっているので

ネットで席を予約するさいは注意が必要です。

21時20分の回にしたら

20時以降はレイトショーとかになって

1200円で観れました。



シアター5のG列9番は

水野晴郎さんの語る

劇場真ん中から少し後ろの

映画観るのに一番適した場所かと思います。

劇場の自動発券機が新しくなってました。

「永遠の0」は144分の映画で

終わったのは23時55分。

ロビーにでると誰もいませんでした。


真っ暗です。

それで私の映画の感想ですが、

ネタバレ一切なく書くと

サラの鍵と同じストラクチャーとってるなあと


去年広島の大和ミュージアム行っててよかったなです。









それで、本題なんですが、

今回「永遠の0」

観にいった一番の理由が


ニコ生岡田斗司夫ゼミ一月号、

「新春から語り倒す!!」~女性向け風俗から「永遠の0」まで~

で、岡田斗司夫さんが「永遠の0」の感想を語っているのですが、

岡田さんの映画の解説はとても面白いので聞きたいのですが


岡田さんの解説をより面白く聞くためには

その映画を観たあとのほうがより楽しめるだろうと

それが最大の目的で観にいったんです。




やっぱり面白かったです、岡田さんの解説は


でも


岡田さんは完全にネタバレありで語るスタイル方式なので注意です。





映画をすでにご覧の方は

一度ご視聴おすすめします。

以下、

※ネタバレあり


ここから「永遠の0」に入りますけども、ネタバレですけども浜村淳なのでしょうがないということで

この作品、右翼エンターテインメントと呼ばれていて

そのことに対して作者の百田さんは凹んだりもしているんですが、

すごい面白かったんですよ

感動しました。


でも最初その感動の正体が自分でもよく分からなくて

で、なにかなと思ったらシンプルに最後の宮部久蔵というゼロ戦乗りの笑顔なんですね。



彼が最後笑いながら突っ込むじゃないですか、あれなんか変だと思いませんでした?

最後

敵に零戦で突っ込んでいく人のよりの顔で終わっていって


そしてそれが何故か


笑顔なんですね。



それが不思議な構成だなぁとずっと引っかかって

山崎貴監督ってあのALWAYS作った人で

あの人ってわかりやすい演出得意じゃないですか、

だれでもが泣けるような、貧乏人が正しくて

金持ちはちょっとイジワルでみたいな

泣けるお話を作ってくれる人ですよね。



今回も家族のために帰りたかった人の思いが


まだ生きてる人の中に

つながっているんだという話で



最後それまでに宮部久蔵のことを語った

色んな人たちがカメラ目線でこっち見ていて

モンタージュ効果でそれぞれの人にゆっくりとよっていく

あのよりはズルイよなと


でも本当はあそこで終わっていていいはずでしょ

本来メロドラマで終わらせるんなら

最後夕焼けでいいじゃないですか、


僕たちは

おじいちゃんからもらった命でこれからも生きていくよの

青空ラストでなんで〆なかったのか?


なんで特攻で突っ込んでいく奴のニヤリで終わんないといけないのか

それは原作に書いてない映画監督山崎貴の主張なんです。



お話は現代の主人公である司法試験四回落ちた賢一郎君の視点で

おじいちゃんはどんな人だったか

なんで特攻にいったのかを知るミステリー仕立てになっていますよね。







全部語っていることを聞いて

おじいちゃんはこんな人だったんだと知ってストーリは最後まで進んでいくのに





映画のラスト一分だけが特攻して死んでいくおじいちゃん本人しか知らないことで



あそこ手前までは全部、賢一郎君の視点と映画の観客の視点が同一なんです。




おまけに原作って一人称小説なんです。

「僕は」で始まっているから

原作の小説もおじいちゃんしか知らないことは一切書いていないんですね。





すべて現代の主人公のお兄ちゃんが知っていることだけを語っている

でも監督はラスト一分で原作にもないシーンをいれちゃた。



それが笑顔というのにずっと引っかかってて考えて

これかなと思ったのは、


あの瞬間だけ主人公は自分のために戦った


つまり戦いたくないなんていってないんですよ

生き残りたいといっているんですよ

家族のために生き残りたいといっているんですよ


でも他の人間はなにをいっているんだ

お前は戦いたくないのか勝ちたくないのか

敵を殺さなきゃだめだろといっているのに対して

僕は生き残りたいです

生きて帰りたいです


でも、

日本人として戦いたくないのか

その問いにたいして答えてない




それに答えているのが最後の一カットだろうと

あの映画観てると反戦気分になるじゃないですか

特攻なんていけないよなと

戦争なんていけないよなと

そんな気分になるんだけど、


でも最後のあのシーン観ると男子として燃えちゃうんですね

あの絶対不利の中を

もの凄いテクニックで銃弾を掻い潜って

空母に向かって突撃していくゼロ戦を見たら応援しちゃうんですよ

この命が無駄に終わらないでほしい

宮部久蔵ガンバレと




当たらないのは宮部先生得意の空戦テクニックで


海面の反射を応用し


さらにゼロ戦の向かっていく軸先と進行方向をずらすという技を

米軍は初めて目にするから



「狙っているのに何故あのゼロには当たらないんだ?」

「悪魔のようなゼロだ!」


そこで僕らはなんか我知らず応援している気持ちになっているとき

宮部久蔵が最後にニヤリと笑う


初めて家族からなにから開放されて

彼は実は戦いたかったんだ

一人の男として日本人男子として兵士として

実は敵に勝ちたかったんだというのが

戦争ってこうなんだと

家族のために帰りたいという人間と

それでも自分の命を懸けて戦って勝ちたいという男の気持ちが


両立しているものが戦争なんだと

それがわかってゾクっとなり

すごい映画作ったなと


山崎監督上手くなったなと思うのは

ALWAYSの時はこんなの出来なかったんですよ

観客のお年寄りから子どもまでみんなが

感動できるエンターテイメントを提供しながら

自分の主張はあんまり無かった

でもこの「永遠の0」は映画館に来た人をメロドラマと感動させながら

でもそれだけじゃない自分の主張、考え方も入れている

そしてなにか訳がわからない印象を残すのに成功した作品





でもこの「永遠の0」は映画館に来た人をメロドラマと感動させながら

でもそれだけじゃない自分の主張、考え方も入れている

そしてなにか訳がわからない印象を残すのに成功しているので。





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