2010年3月23日火曜日

生田緑地

川崎市多摩区の生田緑地内にある岡本太郎美術館にいきました。 80歳のときに太郎さんが所蔵するほとんどの作品を川崎市に寄贈されて美術館の建設が計画決行されましたが四年後、完成を待たずにパーキンソン病による急性呼吸不全により亡くなりました。
三年後の1999年、川崎市岡本太郎美術館が開館しました。

カフェTARO前にあるオブジェ「樹霊」
1970年大阪万博テーマ館「太陽の塔」の地下展示室「過去・根源の世界」に世界各地から集められた仮面や神像とともに展示された作品です。
「樹霊」の前にも一つポツンとおかれているアイスコーンのフタみたいなのなんだろうと思ったのですが後で分かりました。
岡本太郎美術館のシンボルタワー『母の塔』
原型が制作されたのは1971年です。岡本太郎の意図を忠実に再現して、この塔は製作されました。

青山の住居兼アトリエ跡の岡本太郎記念館は自由に写真撮影OKでしたが、こちらは撮影禁止です。
感想は岡本太郎って凄くてカッコいいです。

出口付近には記念撮影コーナーがありました。
2010年2月6日(土)~4月4日(日)まで企画展「第13回 岡本太郎現代芸術賞」がおこなわれていたので観たのですが、面白かったです。
来年も見に行きます。
記念撮影コーナーにあったので撮っちゃいました。
東方悠平作、インスタレーション「天パニック」






『天パニック』は野外展示用に作られた作品ですが、保安上の理由で屋内にて再構成、展示しています。
アイスのフタみたいなのは、大仏の丸まった髪の毛(螺髪、らはつ)でした。

常設展解説用として音声ガイド機器を有料貸出(300円)していて借りたのですが、ここは太郎さんの美術館らしく建物がとぐろを巻いているかの様に既存に属されていない設計なので、音声案内の番号を頼りに進まないと絶対に何点かの作品は見逃していたはずなので借りてよかったです。


川崎市は生田緑地中央広場の改修を進めていて、「レストハウス」及び「売店」は平成22年前半に取り壊されるとのことです。
なのでこの柱も壊されてしまうと思うので記念に撮っておきました。

お越しのさいは、駅からも少し離れていて周りに売店もコンビニもないのでお弁当を持参するといいと思います。この車両の中で食べられます。

そして今日ここに来たもう一つに青少年科学館の1971年開館の歴史あるプラネタリウムを見ることでした。
改築事業とかで今年5月9日(日)をもって新しく作り直されるそうです。
ここには昔からあるプラネタリウム『五藤光学GM II-16-T型』の他に 大平 貴之さんの作ったメガスターIIの2号機(ミネルバ)があります。
設置常設でMEGASTAR-IIが見れるプラネタリウムはここと日本科学未来館のギネスに認定されている3号機(コスモス)、神奈川工科大学厚木市子ども科学館MEGASTAR-IIB ATSUGIの三か所だけです。
入ると双眼鏡を渡されます。
プラネタリウムを双眼鏡で観るという不思議な体験をしました。
ここは昔ながらのプラネタリウムで装置を中心に同心円状に座席(238席)が配列されているドーム型なのでミネルバは本来410万個の星を投影できるのが280万個位しかあらわすことが出来ないことも建物の老朽化だけではなく、新しく作り直される要因だと思います。
ドームの天井中心をデジカメに双眼鏡を付けて無理やり撮ってみました。
このプラネタリウムを私が一番凄い偉いと思ったのは川崎市立の施設ということで、観覧料が一般が200円、高校生・大学生と65歳以上は100円、中学生以下のお子様は無料で観れるという生まれた家庭環境の格差貧富に囚われずに鑑賞できる星を夢見るお子様に、とっても素敵な胸キュン設定です。
この昔からある風格のある大きいプラネタリウムGM II-16-T型は二代目で1979年から31年間もここで投影していましたが、改築とともに役目を終えるそうです。
昭和がまた一つ無くなっていくという物悲しさもありますが、テクノロジーの進化、人類の科学の進歩を見たり体感することに私は喜びを感じる、盲目的にクロニック・サイエンスな部分もあるので最新のプラネタリウムに生まれ変わるのを見たいという感情のジレンマが拭えません。
東京スカイツリーが建っても東京タワーが残るみたいに
「ここはこのままで敷地広いんだから隣に新しいの作ればいいのに、」
とかいう無責任気回りない幼稚な回答をしてみる情弱ブロガーです。

帰る道すがら、なにか後方でメロディーがながれたので、携帯音かと思い振り返ったら、一人お婆さんが右手に杖をついて、左手でハーモニカを吹きながらゆっくりと歩いていました。
白いプランターに綺麗に咲いているお花を見つけて足を止めてゆったり眺めたりしているのを見て、のんびり優雅で素敵な老後だなぁーと羨ましく思いました。
川崎市在住の65歳以上の方には健康福寿手帳が交付されていて、日本民家園、プラネタリウム、
岡本太郎美術館にタダで入ることができます。

4 件のコメント:

  1. 川崎の岡本太郎だぁ。
    かなり前に行きました。
    大仏の初めて見ました。
    面白いなぁ。

    28歳

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  2. 私は太郎さんの晩年のTVなどメディアへの露出が多かった時に小学生だったので分かるのですが、当時の子供たちはみんながみんな太郎さんを本当に変なおじさんとしか認識できていなかったはずです。
    しかしそれも演出で人々にどう思われるかを自ら分かっていた上で、それを楽しんでいたそうです。
    今思うのはあそこで自分はピカソとも交流のある世界的なアーティストだとふんぞり返った偉そうな態度の人だったら糸井重里さんなど著名な人々に愛されてはいなかったと思います。

    書籍も多く残し、パリに10年間滞在していたからでしょうが、フランス語も堪能でピアノも弾けてマルチに長けた才能、技術の人で日本が世界に誇る芸術家だと改めて今回思い知らされました。

    http://www.1101.com/taro/kotodama/2003-11-11.html

    36歳

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  3. 日課で生田緑地の早朝散歩などをしております。
    ちょうど中庭とプラネタリウム、元売店の所は
    改修中で更地にしている最中です。

    40になってしまいました。
    相当きついです。
    10年前に戻りたいです(切実)

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  4. Rintyanさんコメントありがとうございます。

    向ヶ丘遊園の跡地に藤子F不二雄ミュージアムが来年オープンするとは知りませんでした。
    その時にまた、新しくなったプラネタリウムと通称ドラえもん美術館を見に生田緑地に訪れたいと思います。

    神様の動画スゴイですね(・・;)

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