2010年4月12日月曜日

自由学園明日館

池袋と目白の間にある「自由学園 明日館(みょうにちかん)」の桜見学会に行きました。

アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが、弟子の遠藤新と共に設計した建物で、F.L.ライトはル・コルビュジエ、 ミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠と呼ばれるほどのスゴイ人だそうです。
明日館は平成9年に国指定重要有形文化財に指定され、大規模な復元・修復のもと、平成13年から「建物は使ってこそ活きる」 「動態保存」として一般に公開されています。

ライトの代表作としては、カウフマン邸(落水荘)、グッゲンハイム美術館などが有名ですが、日本では12件の設計を手がけたそうで、このうち、実現したのは帝国ホテル、林愛作邸、福原有信邸、ヨドコウ迎賓館(旧山邑太佐衛門邸)と明日館の5件です。福原邸は 竣工後間もなく起きた関東大震災で倒壊、帝国ホテルは玄関ロビー部分が明治村に移築され、林愛作邸は一部が残り、現在電通八星苑として利用されていて、オリジナルの形で残っているのは、ヨドコウ迎賓館と自由学園明日館だけなのだそうです。


見学のみだと400円ですがプラス200円で、パウンドケーキとコーヒーまたは紅茶を素敵な食堂でいただけます。
ご自由にお飲み下さいとさくら湯がおいてありました。初めてなのでちょっといただこうと思い、湯呑をおいてポットをちょっと押したら桜の花びらがでました。しょっぱくて梅昆布茶みたいな感じですが見た目綺麗でいいです。五分咲きから七分咲きの桜を塩と梅酢で1週間ほど漬け込んで作るのだそうです。
創立当時に教室で使われていた椅子で、背中やお尻に接する部分が湾曲していて座り心地を考慮されています。勉強机とセットで作られたそうです。
中央棟ギャラリーの修理前の写真です。ここは、図書室に使われたり、ある時期は教師室に使われたりしたそうです。山型の天井がたわんでいます。

ボコスカウォーズの騎士みたいな六角椅子のお値段は1脚62,000円です。
ライトは、家具も建物の一部と考えているので、六角型の建物に六角形の椅子なのだそうです。

こんなに美しくサクラが舞い散っているのを見たの初めてで、思わず「わぁー」って感嘆な声をだしてしまいました。

私の陳腐なデジカメと撮影テクでは写し切れていないのが、まことに忸怩たる思いです。
気がふれる程、綺麗でした。

向って隣にある、自由学園明日館講堂も同じく1997年、国の重要文化財に認定されています。
ライトの弟子、遠藤新さんの設計です。

見学される方は、事前に カレンダーで確認されることをお薦めします。

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