去年の話なのですが、
第一日野小学校の学校棟と教育複合棟から成る同施設、
「品川区立五反田文化センター」にプラネタリウム見に行ってたのを思い出したので
撮った写真もったいないし、
記憶をとどめておきたいので収載します。
五反田文化センターは施設建て替えのため2008年7月から休館して、
改修費用約22億8,300万円かけて2010年10月1日リニューアルオープンしました。
昔使用していた投影機が一階ロビーに展示されていました。
右の浅田飴クール色した方が「1号機E-5 GOTO製 1969年~1982年 3.5mドームスクリーン」
左側、錫色(すずいろ)のが2号機でGEII-T GOTO製 1982年~2008年 6.5mドームスクリーン
1号機の五藤光学製ピンホール「E-5型」は品川区立五反田文化センターの前身、
1969年(昭和44年)「品川区立青年館」に設置された直径3.5mの傘式ドームのプラネタリウムで、
椅子もなく、寝転んで見てたそうです。
ゆえに五反田プラネタリウムとして今年で44年もの歴史にもなります。
吉田 栄作やマルシア、渡瀬マキも69年生まれです。
2号機の五藤光学製レンズ式GE-2Tは1982年(昭和57年)は、
五反田文化センター、教育センター、五反田図書館からなる教育総合会館となった
センター新館のオープン時に開設されたプラネタリウムに設置されていたもので、
都内では1番小さいプラネタリウム、 全国では3番目に小さいプラネタリウムで,
靴を脱いでスリッパで入室する方式で
学校の一クラスが授業に使えるようにと48席を確保したため
それはもうキュウキュウだったそうです。
そしてこの日、
五反田文化センター内の五反田図書館で
森達也著「いのちの食べ方 」を
なんか表紙やさしいジャケットだけどなにかあると悟り手にとったことにより、
ちょうどポーランド旅行記でアウシュビッツ書く前で、
そうとう考えさせられた本でした。
5階にプラネタリウムがあります。
五反田文化センターにおける3代目のプラネタリウムは
五藤光学製 クロノスⅡです。
ドーム直径12メートル、席数は86席と改装前の約2倍の規模になりました。
学校利用の際は、同時に2クラスまで対応できます。
ドーム径の割には少なめでゆとりのある座席数です。
CHRONOS IIの映し出す星の数は一等星から6.5等までの9500個までですが、
プラネタリウムで映し出せる星は多ければいいというわけではないそうで、
どんなに条件のいい星空で、どんなに目のいい人が眺めても、
見える星の数は数千個ぐらいなのだそうです。
五藤光学研究所企画営業部長の明井英太郎は以下のように述べています。
「投映される恒星の数ばかりがプラネタリウムの性能のように思われがちですが、最も重要なことは投映される星空の美しさです。 ここ品川区立五反田文化センターのクロノスIIが投映する星空と天の川は、五藤光学研究所が長年培ってきた技術により実現した “美しく自然な星空” なのです。」
そして、この日見た投影は
女性解説員による前編オールライブで
声に恋しちゃうぐらい魅力的な美声の方でした。
リニューアルオープンさい、
テープの声ではない、生解説を継続するのかどうか検討されていたそうなのですが、
同施設の大勝直幸館長が述べたのが、
「プラネタリウムは、以前に比べて2倍の規模とはいえ86席と小規模には変わりない。
解説員による生解説を行うなど、『顔の見える投影』を続けていきたい」
さすが、44年間ものあいだ地域に密着し続けているプラネタリウムだけあって
ちゃんとわかっている方がいることが、
一個もプラネタリウム施設の無い
低俗に劣った江戸川衆愚区に住む私にはうらやましくてしかたないです。