ジャンプの次に面白い漫画「本当にあった女の波瀾万丈人生」で絶賛連載中の
レバミシュランの著者、
谷口 菜津子さんが8月12日、阿佐ヶ谷ロフトAで行われた
紙芝居イベントに出演されるということで行ってきました。
私は去年の5月に多摩美、八王子キャンパスで谷口さんの本を購入したのですが、
その時の事が谷口さんのブログで四コマになってて
自分が出てきたのには声をあげて驚きました。
私は開演10分ぐらい前に着いたのですが、すでに席は埋まるほど満員でした。
昼間の回もあってそちらも大盛況だったそうです。
夜の部、最初の人は松本慶祐さんで
タイトル「さるかに合戦」
私はこれがはじめて見る無差別級紙芝居だったのですが、
松本さんの次々と破天荒な展開で笑わせ
もって行かせる手法を見て
この紙芝居フェスというのも、
笑いのセンスを競うオフ喜利と趣旨が同じ感じなんだろうなと最初は思いました。
二人目は青木純さんの「進め!コネコネ高校軽音部」
たぶんイラストレーターのお仕事をされているのだと思います。
線が綺麗で絵が整っていて背景の書き込みが多かったです。
悲しい男の性(スレッガー中尉)をよくあらわしていました。
それでですね、
私は会場一番後ろの真ん中で立ちながら
四番目に出演される谷口さんの順番を今か今かと待っていると
背後から突然すばやく肩を下からななめに入れる形でチャージしかけられて
私が陣取っていたスペースが奪われました。
いきなり目の前を塞がれ、
なんなんだと驚いたのですが、
その人はなんと谷口菜津子さんでした。
会場の様子をTwitterに上げるために
割り込んでもこのポジションに立ちたかったのでしょう。
私は別に会場を写したかったのではなく
谷口さんを目的だけでここに来ましたので
私がカメラを構えている目の前に谷口さんが現れたということは
至極当然の結果ですが、
お写真取らせていただきました。
もし、谷口さんにエゴサーチでここを見つけられたとしたら
やっぱり怒られるのかなと心配なのですが、
後ろ姿だけですので、
肖像権は守られているかと存じます。
三人目は死後さんの「魔男の宅急便」
ギミックでみせます。
子供の頃に強く信じていたものに裏切られ
ゆがんでしまう心だけじゃなく
容姿までここまで変貌とにびっくりです。
神様がまさかのまさかです。
そしていよいよ谷口さんの番です。
ちょっと酔っているご様子。
深々とお辞儀をして始まりました。
数年前のこと、
私たちの星に無数の小さな隕石が落ちてきた。
さいわい、本当に小さな隕石だったので、頭に当たりさえしなければ大丈夫だった
小さな星は今でもやむことなくふり続けている。
「星屑の夜のヒミツの生レバー」
私に親はいない
小さな星に頭をぶつけたわけではなく、
浮気癖がひどく、子供をほったらかしにする両親に嫌気がさし、
身体の弱い妹のゆきえとともに逃げてきたのだ。
「お姉ちゃん、私レバ刺しが食べたい!」
無理だよ、あの隕石がふってきた年からレバ刺しは食べちゃいけないんだよ。
レバ刺しを食べると死んじゃうんだから。
「そんな条例おかしいよ!私レバ刺しを食べてお腹こわしたことあるけどこのとうり生きてるよ
もう少しで病気で死ぬけどね。」
やめてよそういうの、あんたはお姉ちゃんが死なせないって言ってるでしょ。
「ありがとう、でも生きてる間学校に行けなかったし、友達とももっと一緒に遊びたかった、恋人もほしかったな
出来なかったこと色々あるから、出来れば最後に好きなもの食べて死にたいな。」
妹は自分がもう長くないことを知っている。
だからこそ、なんとしででもレバ刺しを食べさせてあげたかった
スーパーから加熱用レバーも無くなってしまった。
あの日から、焼肉屋さんも居酒屋さんもレバ刺しの提供を止めてしまいました。
と、ここで止めておきます。
なんでも今回のイベントのDVD化に向けてのプロジェクトが進行中なので
ネタバラし的な行為はまずいかと思う判断が働きました。
ただ、内容を簡潔にまとめると
話は宇宙にまで飛び出す壮大な「レバ刺しスペース・ファンタジー」で
一貫してレバ刺しを主体とする
谷口節がぶれてない作品でした。
そしてこのイベント開始前にあった無差別級紙芝居のフェス記者会見USTで
谷口さんが連載している雑誌を罵り、挙句の果てにレバ刺しレバ刺し言って気にくわないと罵った
澤田裕太郎とは目を合わせようとはしませんでした。
Video streaming by Ustream
16分20秒のところが谷口さんの紹介の所です。
当然です。
谷口さんを怒らせると
ブログの四コマで必ず報復、ディスられるむくいが待ってます。
五人目、新海岳人Zさんの「なんてったってチャンジャ」
色覚異常は障碍者ではない事を学びました。
江口拓人さんの「不謹慎シンドローム~スギナミ区長の乱」
杉並区長のスギちゃんが最下位脱却に向けて奮闘するお話です。
ほんとよくこんなこと考え付くよなと感心です。
私の中ではシモ要素が無ければ完璧だったと思います。
そして最後の枠で一人女装した人が舞台に現れた瞬間、
今までには無かった歓声が周りからおこりました。
「この人なんか違う。」
一瞬で
そう感じさせる何かを持っている人だと悟りました。
七人目、外山光男さんの「なぐさめのとき」
スミマセン、ずっと立ちっぱなしで足痛くなったので
この時ずっと座り込んでいたので見れてません。
八番目は藤勝友侑也さん「トリケラトプスのタモツくん」
キャラクター、一人ひとりに合わせる声が迫真で
見せる王道の紙芝居スタイルです。
ただ、マイケルはずるいと思いました。
私は谷口さんを目的だけでここへ来たので、
このイベントで他に出演される人たち全員、まったく存じ上げていませんでしたが、
普段つねに新しいものを考えることをお仕事にされている
クリエイティブな方々なので
みなさん、本当に技量が高いです。
そんな人たちの中で
最後に取りを飾ったのは
9人目の
井上涼さんです。
紙芝居の題名は
「ラブザゴースト」
お化けが恋をするお話です。
再度書きますが、この時の模様がDVD化されるそうなので
井上涼さんファンは買ってみてください。
井上さんについては
前回書きましたが、
この時私は
ただただ
谷口さん目当てだけで来たけど
「凄い人に遭遇しちゃったぞ!!!」
でした。
でも票は谷口さんに入れます。
最後に夜の部出演者が舞台に集合したのですが、
裏でだいぶ飲まれた谷口さんが登場しました。
私はたくさんお酒を飲む人が好きなので
ますます谷口さんのファンになりました。
ニコニコ生放送してたそうです。
そして
優勝は井上涼さんでした。
出演者の皆さんも
みな当然だ、という目で井上さんを見ていました。
井上さんに優勝賞金一万円が渡されました。
それで
最後に帰りぎは、これはあまりになんだと思い
ビールを谷口菜津子さんにお願いしますと伝票に書いてもらい
私は会場を後にしました。
家に帰りネットを見たら
ツイッターで大変喜んでいただけていました。
ビール一杯だけでスミマセンと
あとになって恐縮してます。
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