8月の27、28日の一泊二日で
越後妻有トリエンナーレに行ってきたの巻2回目で
中里エリア散策です。
それで、
予想はしていたし
覚悟はしていたつもりだったのですが・・・
とにかく
とんでもなく
暑かったです。
なんでも今年8月の日本の平均気温は平年より1・13度高く、
ことが3日、気象庁の観測で分かったそうです。
轟天号(ヴィッツ)に備え付けられているクーラーという名の生命維持装置がなければ
とてもじゃないけどアート作品めぐり続ける行為続行は
確実に不可能でした。
N058清津川プレスセンター「きよっつ」槻橋修+ティーハウス設計事務所
制作年 2012
2004年10月に発生した中越大震災による再生支援として企画された建物で
豪雪地帯のため60°の傾斜をもつ4つの打ち放し切妻屋根が,ずれながら連なる構造です。
流域集落のためのコミュニティ再生支援施設です。
芸術祭開催中はインフォメーションセンターとして
クーラーの効いた空間で無料の麦茶をいただきながら休息できます。
向かいにはトイレもあります。
次は中里エリアメインと呼ばれている場所に行きます。
N019.ポチョムキン-カサグランデ&リンターラ-
制作年 2003
メインの作品がある場所は、景色も格別です。
長年ゴミが不法投棄されてきた場所に、
廃材っぽい金属板を使って作家が公園として生まれ変わらせたという作品です。
かつてこの場所は住民の憩いの場 子どもの遊び場であり、
恋人達の語らいの場であったそうです。
しかし、高度経済成長とともに次第に姿を変え いつしか、
ゴミの不法投棄の場所になってしまいました。
以前のように、人々が憩える公園にしたいというテーマが作者の意図なのだそうですが、
なにゆえ、題名が
ポチョムキン
なのでしょうか?
だれもが連想するのは
ロシア帝国で建造された戦艦で、
日本語のイントネーションとしては
ちょっと「うぷぷっ」
てどうしてもなる語感ですよね。
ここではパフォーマンスや公演が行われるそうです。
かつて不法投棄があったことを忘れないために ブランコは古タイヤ、
シャベルカーの一部がオブジェとして残されています。
次の作品は
国道117号を横断した先に真っ赤な鳥居が見えた瞬間に現れました。
N010 日本に向けて北を定めよ(74°33'2")-リチャード・ウィルソン-
(2000年度作品)
ロンドンにある作家の自宅をもとに、実物大の構造だけ、方位を保ったまま妻有に移動させた。ロンドンと妻有という距離的にも文化的にもかけ離れた土地を空間的に関係させた試み。
だそうですが、
ようは、作者の“俺はこんだけデカイ家に住んでるんだよぉ自慢”ですよね。
T173.鉢&田島征三「絵本と木の実の美術館」
制作年 2009
十日町にあります。
2005年に廃校になった小学校をリノベーションして
特別なアート空間に生まれかえした場所です。
「バッタリバッタ」
鉢の山からしみ出た湧き水で 「バッタリバッタ」の頭がいっぱいになると バッタはお辞儀をします。
その動力がワイヤーを 伝わり、体育館中の流木オブジェが踊り出す という壮大な仕掛けです。
新しく生まれ変わった、ミュージアムショップがあります。
『本屋 くさむら』
田島書籍世界一の品揃だそうです。
この学校最後の生徒、ユウキ、ユカ、ケンタの3人は
永遠にこの夢の空間絵本の世界を飛び回り続けます。
現実のご本人達がどんどんオトナに成り下がっていったとしても
彼らのあの日の心はこの場所に永久に息づいて輝きなくなることはないのです。
最後の在校生が書き残した本物の落書きが残っています。
同士発見です。
オリンパス ペン E-P2の白を愛機にしてる方いました。
ダンシングバンブードールは500体。
校長室と職員室はHachiCafe[ハチカフェ]になりました。
ここでは魚沼産コシヒカリと季節の焼き野菜、 妻有ポークを使ったスペインの郷土料理「アロス」 が名物です。
この素敵な机と椅子は、
鉢のイチョウや飛騨高山のさまざまな木と、
学校で使われていた学習机をリメイクし作られています。
ここ絵本と木の実の美術館ミュージアムショップで販売しています。
無料で野菜のサービスです。
夏期限定の<太陽のアロス>
そして今年初公開、
村全体を絵本にした今回の作品
『どうらくオルガンちちんぷいぷい』
流れのカランコロン
T249『どうらくオルガン』 田島征三+松本雅隆
『ユウキ ユカ ケンタ』
『よるべない気持ち』
『おきらっしゃいドラム』
ふと振り返り校舎裏側を見ると
夢でいっぱいになった学校から、最後に飛び出して行く3人がいました。
『おひるねハウス』
『マモノの旗』
それでですね、
大豪雪地帯とよばれているだけあって
冬はこうなっちゃうんだそうです。
『みみをすます』
先ほどの画像を見るとガテンするのですが、
冬になると、雪に囲まれたすり鉢状の地形の中にすっぽり
入ってしまう「鉢」という集落なので、
冬期間は基本的に鑑賞できないそうなので
お越しになりたいタイミング貴方しだいです。
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