2010年1月6日水曜日

ラグジュアリー ファッションの欲望

遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
ラグジュアリー展が東京都現代美術館に来たので行ってみることにしました。
毎日午後2時より常設展示室にてボランティアによるギャラリートークに参加し 「クロニクル1945, 1951, 1957-戦後日本美術を見直す」「『アメリカの絵画』1950s・1960s」「特集展示 岡﨑乾二郎」の説明をうけました。ロイ・リキテンスタインの『ヘア・リボンの少女』の前でこの美術館の目玉と紹介はしましたが、618万ドル、約6億円で購入したことは言わなくて、ツアーラストで参加者に「最後に何か質問はございますか?」と言われたので、「95年にここが出来た時買ったあのリキテンスタインの絵をいくらで購入したんでしたっけ」と私が質問したところ心なしか少し困惑した表情になり「約三億とも三億五千万とも言われています」とボランティアさんは低い値段を言いました。美術サイドの人間なら有名な事件なので知らないとも思えないですし不思議です※YouTube
たしかにある程度の現代美術の知識、多少のバックボーンを持ち合わせていないと理解されないし説明するのも大変だと思うので、言わないのが吉ですが値段で嘘を言うのはどうかと思いました。

2009年作、大西麻貴+百田有希 『 夢の中の洞窟 』 2階には Càfê Hai(カフェ・ハイ)があります。
美術館横のスロープをおりると無料で利用できる美術図書室とCONTENT Restaurant(レストラン コントン)に行きやすいです。

「 着飾ることは自分の力を示すこと 」数学者、ブレーズ・パスカルがこのような言葉をのこしているなんて知らなかったです。

「ラグジュアリー」とは日本語で「贅沢」という意味だそうです。私はあらためてこの展示で紹介されているような服にはさっぱり興味がないことをさとりました。
ストリートブランドは多少詳しいですがデザイナーズブランドの付加価値に支払うお値段対価は昔から馬鹿馬鹿しいとしか思えなかったのでアルマーニとかドルガバとかの知識は皆無で全然かまわないですし誇りすら思っています。
《ラグジュアリー:ファッションの欲望》展は1月17日(日)までおこなわれています。ここをご覧になられたアメカジブロガーの皆さんも私と同じようにアウェイ感を満喫しに行かれてみてはいかがでしょうか。
同時に開催しているドイツの現代美術家レベッカ・ホルン(1944 - )の、日本で初めての個展は面白いです。




そして書かなくてはいけないことでヤフオクで落札したアースカルチャーのジーンズのお直しをお願いしていたジーンズリペア ゴエモンに去年12月に取りに行ってきてました。
この安かったので落札してみた既に大胆なリペアが施されたボブソンのアースカルチャーですが、ちゃんと力織機を使用して織られたミミ付きで発売当初、ドゥニームと同じ生地を使っているという噂がながれたのもうかがえる渋い生地です。何よりここまでメリハリのある穿きこみをされていて前任者の慈愛の念が見るだけで伝わり、このジーンズはしあわせだなと思いました。


お直しをお願いするとき、タローさんに言われたのが穴のあいている個所を補修するさい穴のあいている個所だけ直すとその間の箇所が破れやすくなるので割増にはなるが広範囲で直すことをお薦めされたのですが、その時の私はこれは自分で育てたジーンズではなくそんなにまだ愛着を持ていなかったので破れている個所だけお願いしてその分しかお金を払わなかったのですが、なんとサービスで広範囲での修復でのリペアをしてくださいました。





去年の年末、納期が遅れてしまい自分の納期見積ミスをブログで嘆いてお客さんに誤っていましたが、このような行為を行っていたら納期が遅れてしまうのも致し方ないと思います。

青く縫ってある部分が実際に穴が開いていた個所でグレーの部分がサービスで補強してくださった所です。私も過去にはいろいろなところで直しをしてもらった経験があるのでわかりますが、タローさんの独自でのリペアテクニックはとても丁寧で、確かにこれなら一度リペアに出せば破れる心配が少なくなります。私は同じジーンズをフラヘは2回、ウエアーは3回直しで出した経験があるので、ゴエモンに直しを出したほうが手間や時間がかからないと思います。


この太ももの部分の直しは購入した時点でされていたものでフルカウントの直しと似ていますが、タローさんの直された個所と比べるといかにタローさんのリペアは丁寧でまた独自な方法だということがわかります。



またの間の破れやすい個所ですが、実際に穴が開いていたのは青い個所だけで直しをお願いしてお金もその部分をふさぐだけしか払っていないのに薄くなっていた生地をカバーするようにリペアしてくださいました。


タローさんの 腿裏の直しです。




そしてこのジーンズを受け取るさいお店に出向いたのですが、タローさんに言われたのが最初、納期が遅れてすみませんでしたと誤られたあと 





「 ブログやってますよね、紹介してくださってありがとうございます。 」



こんな戯言ブログを見られていたと思うと恥ずかしくて



「私のことは(ブログには)書かないでください」


といって、直してもらったジーンズを奪い取って満足にお礼も言えずそそくさと逃げるようにその場を後にしました。

2 件のコメント:

  1. 御紹介ありがとうございます。
    私のブログでは書きませんのでご安心ください(笑)

    裾上は料金以上に補強してしまった感がありますが、股と太腿裏は普通の料金です。
    せこいんで、そんなに多大なサービスはしませんよ(笑)

    色々な所にリペアを出しているそうなので、じっくり見られると不安になってしまいますが・・・・・。

    またリペアが必要な時は宜しくお願い致しますm(__)m

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  2. デニム界では、もはや知らない人はいないとまで言われているタローさんにコメントを頂けるなんて大変光栄で恐縮です。ありがとうございます。

    書かないでくださいとお願いしたのは、このブログを見てくれる数少ない奇特な人たちに、いったいどんな奴がこのブログをやっているのか、劣情中年の醜い正体がバレるのが恥ずかしかったものでお願いしました。

    これからも奥様との仲睦まじいブログ【ジーンズリペアと時々息子】楽しみに拝読させていただきます。

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