2009年9月21日月曜日

恋と戀

前からちょっと気になっていたラピュタ阿佐ヶ谷に行ってきました。地下が劇場「ザムザ阿佐谷」で一階がチケット売り場、案内所でセルフでコーヒー紅茶が200円で飲めて休息ができます。
2階がパッケージ、ソフト化されていない作品を多く見ることができる映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」
3階4階がフレンチ料理のお店「山猫軒」です。
この時ラピュタ阿佐ヶ谷では今、昭和の銀幕に輝くヒロイン特集をしていて、雪村いづみさんの『月の光(トラン・ブーラン)』 を見てみました。


想像はつきましたが、お客さんの7割は60代以上のリアルでこの時代を経験された方々ですが、知らないであろう、40代、30後半位の人も何人かいました。



戦後、教師の小林(小笠原弘)はトラン・ブーランのレコードを聴いて7年前のマライの一部落に部隊が駐屯していた時、小林は日本語学校の教師をしていて、その時の思い出、生徒だったベルダ(雪村いづみ)の思い出を回想して振り返るところから始まります。


映画の後半、小林に対するベルダの恋心がとてもけなげで愛らしく小林の気を引こうと必死に振る舞う姿がとてもチャーミングなのですが、映画の冒頭でこれは当時の回想で小林は、現在日本で結婚して奥さんがいることは観客は知っていること前提でのお話なので、このベルダのむくわれぬ、かなわない恋は見ていて切なくとても心苦しくなりました。


難しいほうの『恋』という字、『戀』が使われています。いとしくいとしく言う心と書いて“戀(恋)”、この映画のベルダの心情をあらわすのにふさわしいと思いました。    

そう思うと恋という字は味気ない気がしましたが、調べたら恋と変の違い も意外と面白です。





山猫軒にはエレベータでも行けますが、建物の外壁の階段から上がっていった方が雰囲気が良いです。



高円寺のハティフナットにも行ってみました。関心空間の紹介では「森の小人が訪れそうなちいさなちいさな高円寺のカフェ。毎回ガールズトークであふれています。」とコメントされています。



なんて乙女チックでメルヘンな空間なのでしょう。女子しかいません。

作家、イシカワヨリコさんの個展『しろくろぱんだと いろんないろのどうぶつたち』も行われていて、作家さんが心をこめたハンドメイドによる1点モノのパンダが飾られていました。

可愛らしいものであふれかえっています。

なんてファンシーでキューティーでビューティーかつプリミティブでもセンシティブなラブリィーテンダーなのでしょう。






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