なんかやたらと気になる映画見つけました。
ベネチア国際映画祭で創造産業賞を受賞するなど、各国映画祭で称賛を集めた異色のSF作品。
宇宙人王〈わん〉さんとの遭遇
英題: THE ARRIVAL OF WONG
製作年: 2011年
製作国: イタリア
たまたま、この日本版予告編を観たからなのですが、
映画のオチが凄い気になったのと、
無くなる前に行っておかないと
と思って行ってきました。
シアターN渋谷は2005年12月3日にオープンしたそうで、
その7年間で渋谷のミニシアターを取り巻く環境の激変と
映画業界に押し寄せたデジタル化の波に対応できないことによる
事業撤退だそうです。
シアターN渋谷は2スクリーンのとてもこじんまりとした落ち着ける劇場でした。
昨今、続々とミニシアターがなくなってきてます。
シネセゾン渋谷が2011年2月27日(日)で25年の歴史に幕をおろし閉館、
2008年08月29日オープンの渋谷シアターTSUTAYAは2010年9月30日(木)で閉館、
2005年12月24日オープンのシネマ・アンジェリカは2010年11月30日で閉館、
3スクリーン制だった渋谷シネマライズも2010年7月から 1スクリーンに縮小されたりと
ミニシアターファンには悲しい現実が続いています。
「宇宙人王さんとの遭遇」放映のTheater2は102席で、
Theater1は75席でした。
劇場に足を運んで映画観るのは、
サラの鍵以来で、
とてもワクワクしながら館内暗くなるのを待ちました。
ネタバレ一切なしでの
私の
映画の感想は、
一言、
酷い!!です。
映画観て
こんなに落胆させられたのは
まったく逆のベクトルでですが、
数十年前に
音楽が
フリッパーズギターという名目で
選んでしまった。
オクトパス・アーミー シブヤで会いたい
1990年作品
を見終えた後以来の脱力感を覚えました。
この時の感情は、とにかく時間を無駄にしたと、
おとなしく、画面に向かって最後まで見てしまったという
己の“負けた感”といったらなかったのです。
私が今まで見てきた邦画史上、
いや、全フィルム作品の中で
ゆるぎなく現在でも
堂々のワースト一位は変わりません。
「宇宙人王〈わん〉さんとの遭遇 」は最後まで
くぎいるように目が離せず、
ラストまで、ハラハラドキドキしっぱなしだったので、
だからこそ
あのオチを見終えたあとの失望感が、
オクトパスアーミーに匹敵するぐらいきつくて
その動揺の色が隠せない状態で
たまらないこの気持ち
誰かに打ち明けたくて今回更新しました。
この映画は最後を知った後に、もう一度観ると
全ての登場人物を見るイメージがガラリと変わります。
この観終わったあとから徐々にじわじわくる
なんとも言えない感情が起こるのは
まさに
ミニシアター
ならではの映画だと思います。
大手シネコンなどの商業性に趣をおいたメジャーではない作品、
低予算ながら作家性の強い
小さな隠れた名作を見させてくれるミニシアター(単館系映画館)
が無くなってきているのは
なんでも、現代の若者の傾向が
「映画を芸術として見たり考えることが苦手で、『泣ける』『笑える』といった
単純で強い言葉でしか受け取ることしかできない
感受性の低さもあって、
単館系映画館で選ばれる作品を観る人が
少なくなったのも要因と言われています。
そして
またひとつ
渋谷の街の文化が消えていきます。
で、
私がこの映画で一番疑問に思ったのは、
中国語通訳のガイア役のフランチェスカ・クティカさん(Francesca Cuttica)は
どうして中国語喋れるのでしょうか?
この人の能力、
(言語力、演技力、美貌、運)
ありきで成立している映画であるのは間違いありません。
タイトルを見たときは『???』だったのですが、
返信削除予告動画を見たら、礼儀正しい宇宙人、ちょっと見てみたいかも。と思いました。
が、酷かったんですか・・
余計に気になります。
主演の女優さんは今回、初めて知った方ですが
綺麗な方ですね。
テレビでの放映はなさそうなので、レンタルかなぁ。
そのうち、こちらの映画館にくるかしら?
返信削除私は映画には、虚構でもいいから勧善懲悪のハッピーエンドを求めます。
現実世界の喧騒からひと時でも頭を逃避させるものとして
嘘偽りでもいいから、せめてこの空間だけでも綺麗な世界にトリップさせて欲しいと考えるからです。
なのでこの映画のラスト、宇宙人のひと言に「え゛ェ~~~~っ」で
流れるエンドクレジットを呆然とながめながら
小声でずっと「酷い…。酷い…。酷い…。酷い…。酷い…。」と嘆くほどショックでした。
もしテレビで放映した場合、番組終了後、苦情の電話が放送局に殺到すると思います。
この作品が500席以上の劇場で公開とかしたら、「金かえせ~」と
ちょっとした暴動おこる予感がします。